ドラマを見ていなくて小説で初めて作品を見ました。
「依頼者の死後にデジタルデバイスから指定された情報を消去する」という設定が、一般的によくある「故人ことを忘れない」というのとは逆ベクトルであるのが興味を引いて読んでみようと思いました。
仕事を淡々とこなす上司の圭司、それに対し淡々と情報を消すことに疑問を感じている新入りの祐太郎(主人公)が時にぶつかりながら、お互いの考えに少しずつふれあい、依頼を解決していく姿がもどかしくも清々しい印象です。
「依頼者の死亡が確認されたら指定された情報を中身を確認せずに消去する」という設定は、依頼者の立場で見ればありがたいものですが、遺された関係者や社会との関係では矛盾を生む可能性が大いにあります(重大な秘密を抹消したり、家族が知りたかった依頼者の思いが消されるなど)
情報を消してもらうこと、情報を知ろうとすることそれぞれに正義(思惑とも言える)があり、第3者がそのどちらが正しいのか判断するのはまず不可能ですし、「そんな状況に置かれたら自分はどうするだろう?」と読みながら圭司と祐太郎に自分を投影させて考えてしまいました。
リンク
続編は↓
リンク
リンク
ドラマ「dele」のAmazonプライムビデオはこちら☆これまで読んだ本は「読書メーター」&「ブクログ」にまとめています☆
中西 優 - 読書メーター
石川県金沢市を拠点に北陸周辺で出張撮影をしているフリーランスフォトグラファーです。 ミステリー(イヤミス系・日常ミステリー系)や歴史ものが特に好きです。 よろしくお願いいたします☆
まちゃるの本棚 (まちゃる) - ブクログ
まちゃるさんの本棚:
にほんブログ村
↑にほんブログ村さんに参加しています。ぜひ応援よろしくお願いします☆