【4冊目】そんなバナナ!?凶器は・・・バナナの皮!?第8回「このミステリーがすごい!」大賞の隠し玉「死亡フラグが立ちました!」シリーズ(七尾与史)

【死亡フラグ】
映画や漫画、ドラマなどで近い将来に登場キャラクターの死亡を予感させる伏線のこと。キャラクターがそれらの言動をとることを「死亡フラグが立つ」という。
例、「俺、故郷に帰ったら恋人と結婚するんだ」としんみりと語る。
  「先に逃げろ、ここは俺が食い止める!」とかっこつける。

死亡フラグが立ちました!

なんとも一見胡散臭く、展開な心配な「死亡フラグが立ちました!」シリーズ(2019年12月現在、4作)。
1作目が「凶器は・・・バナナの皮⁉殺人事件」、2作目が「カレーde人類滅亡⁉殺人事件」とB級感満載ですが、その怪しい展開とスピード感に一気読みしてしまうシリーズでした。

ミステリーの発掘に力を入れている「このミステリーがすごい!」大賞で惜しくも入賞とはならなかったものの、隠し玉として発表され大人気となっただけあって、その癖のすごい展開は一見の価値ありです。

☆こんな方におススメ☆

*くだらないけどある意味納得できるコメディをお求めの方。

*意外なトリックや謎解きが好きな方。

*世界を救ってみたい方

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作品説明

三流オカルト雑誌のライター・陣内はある特ダネを追っている。
その殺し屋のターゲットになると24時間以内に偶然の事故によって殺されるという。その殺し屋の別名は「死神」。

その殺し方は異様かつ絶妙で、バナナの皮で足を滑らせて頭を打ったり、アパートの住人が手を滑らせて落とした植木鉢が頭に直撃したりと不思議な事故のように見えるものばかり。
そうやって何個かの偶然を組み合わせて被害者の行動を操り、死に追い込んでいくという異質の殺し屋が「死神」です。

その死神の罠をかいくぐりながらライターの陣内とその先輩の本宮さん(実は凄い人!)が事件の謎を追いかけ、ひいては人類を滅亡に追い込むようなものすごい陰謀と対決していきます。
(その話の飛躍に頭が付いていきませんが、その破天荒さとスケールのでかさがまた面白いところです)

もう本宮さんが主人公でいいんじゃないかな

「死亡フラグが立ちました!」シリーズは2019年12月現在で4作が発刊されています。
「死神」との対決がメインの1作目、ネットで話題の呪いと世界滅亡の危機を描く2作目、陣内と本宮さんの出会いなどを描いたスピンオフの3作目、ゲーム世界を舞台にした4作目。

その各作品の中で異様な存在感を発揮しているのが主人公・陣内の先輩にあたる本宮さんです。
ざっくり言ってもノストラダムスの大予言やマヤの大予言の人類滅亡から人類を救っている救世主のうえに、頭脳明晰・不死身とも思える身体・たぐいまれなる強運があり、投資で莫大に儲けているという規格外の人物なのです。

はっきり言って本宮さんが主役級の活躍をしているのですが、あまりにジョーカー的な凄さを発揮しているのでこういう立ち位置なのかなと思います。

コミカルミステリーをお求めの方はぜひ!

かなりツッコミどころ満載のシリーズですので、本格ミステリーをお求めの方はアレかもしれませんが、コミカルな軽い感じでミステリーを読みたい方は本当におススメです。

伏線がばっちり張り巡らされているというよりも、主人公の陣内や本宮さん、そのほかの警察などと一緒に捜査して謎を解いていく疾走感がある感じなので、一気に読めるのではないかと思います。

全部を通して読むと、自分の今の生活が陣内と本宮さんのおかげであるような気がしてくるので何だか不思議ですwww


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